知多火力発電所

今日、講義関連で知多火力発電所を見学してきた。

中電を代表する火力発電所で、排気再燃式コンバインドサイクル発電方式というとても珍しい発電方式を採用している、という話を聞いてきた。
これはバブル期、毎年毎年数十万キロワット需要が増えていくのに対し、発電所を作る場所がなかなかないということで、苦肉の策ということで導入した方式らしい。
これによって、効率が上がっているので、火力発電で同じ電力を発電するとき、他の方式よりもCO2の発生する量が少ないという。

また、蒸気タービンを回すために使った蒸気をひやすために海水を使っているのだが、その海水の汲み上げ口から、「くらげ」が吸い上げられてしまい、それによって発電機を動かせなくなってしまうという、火力発電に関しての自然の驚異も教えていただいた。
非常に興味深かった。

また、電気学会の催しものだったので、一般の見学では入らせてもらえない、コントロールルーム(中央制御室)に入ることができた。中では、数名のスタッフだけで、あのような大きなタービンを中心とした発電設備をコントロールしていた。この人たちは、われわれの生活を支える電気を継続的に安定して供給する使命を帯びて仕事をしているかと思うと、とてもかっこうよく見えた。