映画「BALLAD 名もなき恋のうた」をみた


昨日,映画「BALLAD 名もなき恋のうた」を見てきました.
原作の「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」を昔見たとき,かなり面白かったので,どんな風にアレンジしてくるかが大変楽しみでした.VFXで有名な山崎貴監督ということで,どのように作品中にVFXが生かされているかも楽しみの一つ.

原作を忠実に再現している部分とそうでない部分.それらがうまく混じって大変素晴らしい作品になっていると思います.原作よりも,姫とまたべえの関係をよりしっかり表現していて,以前よりも「身分違いの恋」というテーマが強調されているように思います.それもあってか,夜襲をかける前夜の別れのシーンはたいへん際だっていました.また,最期の別れになるシーン「”お前と”自由に生きていきたかった」というところに集約されているのだなと思った.


一番良かったのは,原作と違い,高虎とまたべえが直接対決するという設定に変更されている点.原作だと大将が大変弱い設定で少々残念でしたが,今回はかなりすごい剣劇を見せてくれました.二人の真剣な斬り合いの緊張感がすごく伝わってきました.

真一らが現代に帰ってきて,春日城址へ行くシーンはオリジナルでしたが,物語を終わらせるところとしては大変良かったです.真一が最期に自分の課題を解決するために自転車で坂を下りていくシーンがありましたが,是非,その解決シーンも欲しかったかなと.しゃくが足りなかったのかなと勘ぐってみたりもしています.

VFXがどこに使われていたのかはあまりわからなかったのですが,実は城攻めのシーンなどはVFXが使われていたようです.実写と城攻めがうまいこと混ざっているので,本当に全部撮ったものだとばかり思っていました.

それにしても素晴らしい作品でした.ぜひ,ごらん頂きたい作品ですね.